リピート系自動売買に新たな選択肢が誕生しています。
みんなのFXでおなじみのトレイダーズ証券が運用する「みんなのリピート注文」です。
リピート系自動売買では、元祖トラリピをはじめ、ループイフダンやトライオートFXなどが人気ですが、みんなのリピート注文はループイフダンに似た感じでシステムを選ぶだけですぐに運用開始となります。
今のところ、評判も良く多くの投資家さんたちが利用しているようで、ふーじーもさっそく利用しています。
始めるにあたって気になったのが、推奨証拠金。本当に記載されている推奨証拠金でロスカットにならないのだろうか?
そこでみんなのFXに確認し、自分でも計算してみました。
目次
「みんなのFX」に聞いてみた
みんなのFXのメリットのひとつは「24時間のサポート体制」です。
そこでさっそく、電話して確認してみました。夜遅い時間までご苦労様です。
☎「みんなのリピート注文の推奨証拠金はどのような基準で設定してあるんですか?」
みんF「過去3カ月の相場でロスカットにならなかったように設定してあります」
ということでした。
なので推奨証拠金はあくまで目安です。絶対に安全な資金量ではありません。
それでは実際にどの程度必要なのか?それは後ほど紹介しますね!
電話のつづきです。そのほかにも気になっていたことを聞いてみました。
①最大ポジション量は設定できない
②LOT数は途中で変更可能
③スプレッドはログインして「レート情報」から確認できる
④スワップポイントは公表していない。みんなのFXのようにプラスのスワップとマイナスのスワップが同値ではないが、プラスかマイナスかはみんなのFXに準ずる
ということでした。
そして最も気になっていたポジションの取り方ですが、初期段階においては実はループイフダンとは大きく異なっていました。ここはよく理解して運用開始しないと利益を取り損ねてしまう可能性があります。
ループイフダンとの決定的な違いはこちらの記事☟
似てるけど実は違う!みんなのリピート注文とループイフダンの上手な使いわけ方
みんなのリピート注文の注意点
運用開始する前にリスクを把握しておく必要があります。
ループイフダンの記事でもデメリットとして紹介していますが、みんなのリピート注文も仕掛け幅を自分で決めることが出来ないので、為替の推移にあわせて無限にポジションが増加してしまいます。
そこで自動売買と言いつつも想定レンジを超えてしまうときには対応する必要があります。
それでは買いポジションの場合について、リスク対策を説明します。
リスク対策①
まずリスク対策のひとつ目です。
買いポジションであれば、想定しているレンジの上限に達すればシステムを停止します。
順調にリピート注文が決済されてウハウハの状態でしょうが、そのまま上値を追いかけるとロスカットレートも上昇してしまいます。下落したときに思っていなかった位置で資金が枯渇してしまいます。
テクニカル分析やファンダメンタルズ分析がしっかりできる方、そして思わぬ方向に動いてしまった場合に損切、もしくは資金を追加投入できる方は話が別です。
リスク対策②
つづいて想定しているレンジの下限に達した場合、含み損をたくさん抱えている状態です。
対策として主に3パターン考えられます。
①そのままロスカットされるまで耐える
まず第1案は、潔くロスカットされるまでほったらかしです。レンジ下限に達するまでにある程度利益を積み重ねているでしょうから最初に想定していたロスカット値よりも耐えることが出来るはずです。
②システム停止&手動でポジション立て直し
つづいて第2案、こちらは潔く当初想定していてレンジ下限(ロスカット値)でシステムを停止し、保有しているポジションを決済(損切)します。
こうすることで想定以上にポジションが増えることはなく、これまでに積み上げてきた利益まで吹き飛ぶことはありません。
ただし、損切したままでは終わりません。
システムを停止したのは、ポジションを増やさないためで損切するためではありません。
システム停止と同時にみんなのFXで同量のポジションを保有しなおします。
あとはシステムを停止したポジションの平均取得単価(想定レンジの中ほど)に達するまでひたすら待ちます。
平均取得単価に達すれば、損失を取り戻すことが出来ます。そしてここでみんなのリピート注文を再稼働させてもいいでしょう!
③資金を追加して買い下がる
最後に第3案です。これは資金を追加してそのまま買い下がっていきます。
右肩下がりの新興国通貨を除き、米ドルやユーロ、豪ドルなどのメジャー通貨は大きく下がってもいずれ戻ってきます。
追加資金を投入できるのであれば、ロスカットせずに耐えましょう。あくまで資金的な余裕と精神的な余裕がある場合です。
ロスカットされないための必要資金の算出方法
それでは、ロスカットにならないためにどの程度資金を用意したらいいのか?
確認方法を紹介します。
①計算式
まずは自ら計算してみる方法です。
以下の式で計算できます。
まずは平均取得単価と最大保有本数を計算し、その後に最低必要資金を求めます。
最大保有本数 =(レンジ上限レート ー レンジ下限レート)÷ 刻み幅 +1
最低必要資金 =(平均取得単価 × 1.04 - レンジ下限レート)× 最大保有本数 × 0.1
それでは、実際に例題で計算してみましょう!
【例題】米ドル円を想定レンジの上限を109.7円、下限を95円でみんなのリピート注文を運用する場合の最低必要資金はいくらでしょう?ちなみに米ドル円の刻み幅(新規注文値幅)は30銭です。LOT数は1LOT(1000通貨単位)です。
最大保有本数は、(109.7 - 95)÷ 0.3円(30銭)+1= 50 です。
それでは最低必要資金を計算します。
(102.35 × 1.04 - 95)× 50 × 0.1 = 57.22(万円)
②証拠金シミュレーション
さきほどの計算式で本当にあっているのか、計算間違いしていないか、慣れていないうちは心配になりますよね
そういうときは、みんなのFXの証拠金シミュレーションで確認してみてください!
証拠金シミュレーション(リンク先:みんなのFX)
さきほどの計算式で求めた3つの数値を記入すれば、ロスカット値が算出されます。
人気通貨ペアの推奨証拠金を検証
それでは実際にみんなのリピート注文の推奨証拠金でどれほどの下落に耐えることができるのか、計算してみます。
2020年2月現在の人気ランキング上位3つのシステムを検証してみました。
検証①【MXNJPY】メキシコペソ円(買い)
まずは最も人気が高いメキシコペソ円(買い)のリピート注文から検証します。
記事執筆時(2020年2月)の推奨証拠金は11,609円です。
例えば5.95円まで上昇後に下落していったと仮定すると、5.1円程度まで耐えることが出来ます。
もちろん、下落する過程でリピート益とスワップ益を得ているでしょうから、実際にはもう少し下のレートまで耐えることが出来ると思います。
2017年以降、5.1円を割っていない(2020年2月現在)ので、メキシコペソ円が5円台で推移しているうちは今の推奨証拠金で大丈夫そうです。6円を超えて上昇した場合は、一旦システムを停止するか追加資金を投入するなどの対策が必要です。
ちなみに過去最安値の4.87円(2020年2月現在)までケアするならば、18,000円程度用意しておきたいところです。
メキシコペソ円が過去最安値更新した場合の必要資金【追記】
3月9日にペソが過去最安値を更新!今後の対策も含めて必要資金を記載しておきます。参考までに!(必ず自分でも計算してみて下さいね)
直近高値の6円付近から買い下がってきた場合、今回の暴落でロスカットに遭わないためには約3万円必要でした。
今後の為替レートの推移は分かりませんが、資金に余裕がある場合は、追加資金を投入して買い下がるのもありだと思います。
買い下がる場合の必要資金の目安は以下の通りです。
5万円あれば4円付近まで10万円あれば3円程度まで耐えることが出来ます。
これから始める場合や、保有ポジションの最高値が違う場合も、5万円あれば2円程度、10万円あれば3円程度の為替推移に耐えることができると考えてください。
下限レート | 最大ポジション数 | 必要資金 |
4.5 | 31 | 29,760 |
4 | 41 | 49,200 |
3.5 | 51 | 73,440 |
3 | 61 | 102,480 |
※表の数値は最高値のポジションが6円の場合
メキシコペソ円の長期チャートと特徴は☟
メキシコペソ円の特徴:史上最安値・長期チャート・変動幅【MXN/JPY】
検証②【TRYJPY】トルコリラ円(買い)
つづいて2番人気のトルコリラ円について検証します。
記事執筆時の推奨証拠金は、92,844円です。
ここのところ19円付近で上値が抑えられているので、レンジ上限のポジションは18.8円と仮定すると13.5円程度まで耐えることが可能です。
過去最安値が15.4円なので、よほどの大暴落が来ない限り今の推奨証拠金で大丈夫そうです。過去3カ月の為替推移で算出している割にはかなり安全な設定となっています。
15円程度までカバーするのであれば、とりあえず50,000円程度用意すればいいでしょう。
19円を超えて上昇した場合には、ロスカットレートも切りあがるので注意が必要です。
検証③【USDJPY】米ドル円(買い)
最後に3番人気の米ドル円の検証です。
記事執筆時の推奨証拠金は、348,428円でメキシコペソ円やトルコリラ円に比べると額がひと桁違います。
レンジ上限を115円と仮定すると、104.5円程度までしか耐えることが出来ません。わずか10円強の変動幅分しか余裕がありません。
過去3年間の安値が104.35円なのでギリギリです。
米ドル円は1年間に10円から20円程度の幅で上下しており、年間の平均変動幅は約15円です。それを考えるとやや不安な推奨証拠金です。
新興国通貨に比べて変動率は小さいものの、ひとたびトレンドが発生すると変動幅は大きくなります。
米ドル円の変動幅や特徴はこちら☟
米ドル円の特徴を過去データで分析~変動幅/為替レート推移/長期チャート【USD/JPY】
米ドル円を運用するならば、レンジ上限を110円程度に抑えたほうがもしもの下落に耐えられます。
ぜひ、運用を開始する前に必要資金を確認してみてくださいね!
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