イギリスの株価指数「FTSE100」のCFD投資が人気です。
くりっく株365の取引所CFDを利用して配当狙いで長期保有する運用スタイルが主流でしたが、2021年3月以降は1年3カ月以内の保有期間に変更され、従来のような長期保有が出来なくなってしまいました。
ふーじー
実はFTSE100は「取引所CFD」だけでなく、「店頭CFD」として扱っている証券会社もあります。
ふーじーのおすすめは、GMOクリック証券のイギリス100です。
店頭CFDの特性を生かしてFTSE100をリピート売買すれば従来の配当狙いよりも利回りがアップする可能性があります。
👉トレードに自信がなく機械的に取引したい人
👉FXでトラリピやループイフダンのリピート売買をやっている人
イギリス100(GMO)とFTSE100(くりっく株365)の違い
まずは、GMOクリック証券の店頭CFD『イギリス100』とくりっく株365の取引所CFD『FTSE100』の違いを比較してみます。
主な違いは以下の通りです。
GMOクリック証券 (店頭CFD) |
くりっく株365 (取引所CFD) |
|
名称 | イギリス100 | FTSE100 |
取引単位 | 株価指数の0.1倍 | 株価指数の100倍 |
為替の影響 | あり | なし |
取引価格 | 株価指数×ポンド円×0.1 | 株価指数×100 |
利益 ※100pip当り | 100×ポンド円×0.1(円) | 1万円 |
スプレッド | 3.8pips | 50pips程度 |
手数料 | なし | 147円 |
配当金 | なし (価格調整額3,711円) |
22,216円 |
配当回数 | (価格調整額 年4回) | 年50回程度 |
レバレッジ | 最大10倍 | 最大約30倍 |
必要証拠金 | 約10000円 | 26000円 |
保有期限 | 無期限 | 1年 ※2020年9月~ |
※ 配当金は2018年実績
店頭CFDのほうが取引にかかるコストが少なく、取引単位が小さいため少ない資金で始めることが可能です。
2020年9月以降、くりっく株365は保有期限が発生しますが、店頭CFDなら無期限なのはうれしいメリットです。なるべくほったらかしにしたいふーじーにとって、期限が来て乗り換えないといけないのは面倒ですからね(^^;
一方、店頭CFDのデメリットは配当金がないことです。配当金にあたるものは、取引所CFDでは配当相当額から金利相当額を引いたものになりますが、店頭CFDには配当金はなく年4回価格調整額が発生します。
イギリス100の価格調整額はこれまでプラスであり、2018年実績では年間3,711円でした。これを配当金と捉えるかどうかは微妙なところです。
なぜなら価格調整額が発生した金額分、株価指数も下がっているからです。
ふーじー
イギリス100ならリピート売買がおすすめな理由
配当金があるようでないようなイギリス100、くりっく株365と同じような配当金狙いの長期保有戦略でいいのか?
低コスト・少額で運用できる店頭CFDは、実はリピート売買にも適しています。
取引所CFDが年50回程度、つまり週1回の割合で配当日があるのに対して、店頭CFDはたったの年4回。
ということはずっと保有し続けていなくても、価格調整額が発生する3・6・9・12月に保有していれば価格調整額を受け取ることが出来ます。
※ただし価格調整額が必ずプラスである保証はありません
◆過去の価格調整額実績
3月 | 6月 | 9月 | 12月 | 合計 | |
2020年 | 631 | 546 | 421 | 1598 | |
2019年 | 1228 | 978 | 494 | 768 | 3468 |
2018年 | 1283 | 969 | 555 | 904 | 3711 |
2017年 | 1037 | 879 | 611 | 890 | 3417 |
イギリス100においては、リピート売買による利益を第一に狙いながら価格調整額が発生するタイミングでポジションを持ったままなら価格調整額をもらってしまうくらいでいいのかもしれません。
過去データの分析においてはリピート売買の優位性が伺えます。
データ分析①リピート売買vs配当金狙い
リピート売買と配当金狙いではどちらに軍配があがるのか?
過去データを使って分析した結果、2017年から2019年の3年間ではリピート売買は配当金狙いよりも成績が約20%アップすることがわかりました。
変動幅の小さかった2017年は配当金狙いに軍配が上がっていますが、2018年・2019年はリピート売買の勝利!
検証期間中、リピート売買の仕掛けレンジを上抜けてノーポジションになった時期があったにも関わらず、トータルでは20%を超える差がつきました。
2017年 | 2018年 | 2019年 | 合計 | |
リピート売買 | 31,507 | 51,333 | 59,540 | 142,380 |
配当金狙い | 38,148 | 40,821 | 37,587 | 116,556 |
・配当金狙いは期間中ずっと11本保有していた場合に受け取った価格調整額
・ポンド円の為替レートは140円で計算
・リピート売買の数値はエクセルを使った自作検証ツールによる検証結果
データ分析②最適な利益幅は?
つづいて利益率をあげるために最適な利益幅を調べてみました。
2012年から2019年までの8年間で調査した結果、長い目でみれば利益幅は多少広めでも利益に大きな差が出ないことがわかりました。
トラリピやループイフダンのように自動売買できるシステムはないので、決済後に再発注する手間を考えれば利益幅は200や300くらいが適当なのかもしれません。
利益幅 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 合計 |
100 | 46 | 52 | 46 | 86 | 88 | 35 | 82 | 63 | 498 |
200 | 41 | 60 | 51 | 94 | 97 | 31 | 76 | 66 | 516 |
300 | 39 | 64 | 52 | 93 | 109 | 27 | 66 | 73 | 523 |
400 | 39 | 65 | 44 | 84 | 110 | 23 | 68 | 73 | 506 |
500 | 33 | 66 | 31 | 71 | 100 | 22 | 72 | 68 | 463 |
※検証ツールの特性上、利益幅が狭いほど検証精度が低くなります。利益幅が狭いほど実際よりも利益が少なくなっている可能性があります
※単位:千円
・仕掛けレンジは4780~7980ポンド
・各成績には受け取った価格調整額も含む
実は上記検証よりも前に、2018年のデータを使ってもっと細かい検証を実施したのですが、利益幅40から250の検証では100前後が最も良い成績となっています。
仕掛けレンジや刻み幅などが上記検証とは異なりますが、気になる方はタブを開いてごらんください。
2018年の店頭CFD『イギリス100』の時間足でバックテストしてみました。
検証に用いた運用プランは以下の通りです。
設定本数:30本(20ポイント刻み)
検証の結果、利益幅90と100が最も利回りが高くなりました。リピート益が14万円、価格調整額が8万円であわせて年間22万円の利益という検証結果です!
1日あたり変動幅の平均値が80ポイントなので、妥当な結果でしょうか
FTSE100の分析データ詳細はこちら👇
イギリスの株価指数を徹底分析!英国FTSE100の変動幅と推移
価格調整額狙いで30本を保有し続けた場合の利益に比べて、リピート売買することで利益が倍増する可能性があることがわかります。
利幅 | 40 | 50 | 60 | 70 | 80 | 90 | 100 | 150 | 200 | 250 |
決済(回) | 239 | 181 | 161 | 138 | 125 | 111 | 100 | 60 | 44 | 31 |
利益(千円) | 134 | 127 | 135 | 135 | 140 | 140 | 140 | 127 | 124 | 108 |
配当(千円) | 54 | 65 | 66 | 74 | 74 | 80 | 80 | 82 | 84 | 84 |
合計(千円) | 188 | 192 | 201 | 209 | 214 | 220 | 220 | 209 | 208 | 192 |
※ふーじー自作の検証ツールによる結果です。くれぐれも参考程度に!
相場にあわせた取引ができる人は、下降相場では利益幅を狭め、上昇相場になったら利益幅を広げると利回りをさらにアップさせることが出来るかもしれません。
プラン設定の参考になれば幸いです。
イギリスの株価指数を使ったリピート売買なら、GMOクリック証券がおすすめです!
ふーじー
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