どうも!ふーじー(@otameshi_labo)です。
初心者にもおすすめの投資法のひとつに、リピート系FX自動売買があります。
その中でも簡単に始めることができて評判なのが、アイネット証券のループイフダンです。
用意されたシステムを選ぶだけなので基本的にだれでも同じような成績をあげることができます。アイネット証券によると約80%の人がループイフダンで資産を増加しているそうです。
しかし、リスク管理を怠ると痛い目に遭います。
この記事では、ふーじーの失敗談も交えながら、ループイフダンに必要なリスク管理とおすすめ設定など検証結果をご紹介します。
目次
ループイフダンとは
ループイフダンは、「一定の値幅で注文を繰り返し、利益の出たポジションを決済していく自動売買システム」です。
通貨ペア・売りか買いか・ループ幅の3つの要素で構成されたシステムを選択するだけで簡単に運用を開始できます。
24時間いつでも勝手にトレードしてくれる
システム選択後はほったらかしでOK
簡単にスタートできる一方で、リスクについてしっかりと考えずに始めると大損失を招きます。
ふーじーも当初は順調に利益をあげていたのですが、相場急変時に大きな損失を出してしまいました。リスクをしっかり把握し、運用資金に見あったシステムを選択することが大事です。
<失敗談>実際に大損を招いた設定
ふーじーは、過去の実績で好成績をあげていた豪ドル円の買いを選択しました。
売買 : 買い
ループ幅 : 80銭(B80)
最大ポジション数 : 10本
損切 : あり
資金 : 15万円
豪ドル円の買いには当時、B10,20,40,80の4つのシステムがあり、その中で最もリスクの低いB80で運用を始めました。
※現在はB100も追加になっています。
そして必要となる資金よりも多めに入金し、十分にリスク対策を施したつもりでした。
しかし、上記設定では、8円下落すると一番上のポジションが損切りとなります。以後、80銭の下落ごとに1ポジションずつ損切りされていきます。
運用開始後の実績経過
ふーじーが運用を始めた当初、豪ドル円は88円程度でした。
しかし、たった1カ月で5円以上円高となり、2カ月目にはついには80円台まで下落。損切りまであと一歩というところまで来てしまいました。
その後は6カ月目まで80円を割れず、80円から84円の間でレンジ相場となりました。
6カ月経過時点で、運用開始から5円下落し、含み損が1万円余りありましたが、その含み損を上回る2万円の確定利益をあげていました。
しかし、7カ月目についに80円を割れます。
その後も徐々に円高は進み、1年経過時点で計8回の損切り、金額にして約6万円の損切りとなりました。
1年間で確定利益は5万円、損切6万円でトータル1万円の損失でした。
こちらの記事ではわかりやすくするために運用システム1本あたりの実績を紹介していますが、実際には20銭間隔で4本運用しています。
運用実績詳細はこちら☟
ループイフダン豪ドル円 設定失敗で大損に!まだまだ実績公開中
失敗談を踏まえたおすすめ設定(豪ドル円)
今回の失敗で何がいけなかったのか?
豪ドル円の過去20年間のデータによると、年間に平均18円強の変動幅があります。
豪ドル円の通貨データ分析はこちら☟
【豪ドル円】為替レートを分析して最適な運用プランを作成しよう!
実際に、ふーじーが運用を開始してからの1年間も約17円下落しました。
下落するときはあっという間です
なのに、ふーじーは変動幅をたった8円の余裕しかみていなかったのです。
完全に設定失敗ですよね!
次に豪ドル円の為替の推移について見てみます。
豪ドル円は、リーマンショック以降の10年間の平均値が約85円です。
なのになのに、ふーじーは85円を超えるレートのときに積極的に運用をスタートしてしまったのです。
豪ドル円の過去最安値は約55円、2010年以降の安値は72円程度です。
ということは、少なくとも72円までの下落に耐えうる設定にしなければいけなかったのです。
本当にダメダメです!!
この失敗を踏まえたふーじーのおすすめプランは以下の通りです。
通貨ペア : 豪ドル円
売買 : 買い
ループ幅 : 80銭(B80)
最大ポジション数 : 20本
損切 : なし
必要資金 : 25万円
取引数量 : 1(1000通貨)
※85円以上では一旦システム停止
上記設定であれば、最悪なケースでも68円まで下落しても大丈夫です。
仮に為替レートが75円のときにシステムを稼働し、そのまま一方的に下落した場合なら58円まで耐えられます。
一方的に15円以上も下落することはまずあり得ないので、実際には下落していく過程で利益が積み重なってロスカットレートはもう少し下がっていると思われます。
気になる利益は、過去1年間の実績から計算すると年間で約4万円の確定利益が見込めます。だいたい月に3~4通の約定メールが届く想定です。
投資額25万円に対して4万円ですから、年利16%の優秀な成績が期待できます。
利回りは10%あれば十分という人であれば、投資額40万円で推奨設定を運用すれば25円程度下落しても大丈夫な設定となります。
最大ポジション数の決め方は?
ループイフダンを始めるとき、もっとも困ったのが最大ポジション数の決め方です。
本を読んでもブログで調べても明確な答えが見つかりませんでした。
そして、何となく10本で設定したのが地獄の始まりでした
想定する値幅にあわせて必要な本数を設定するべきです。
最大ポジション数を求める公式は以下の通りです。
過去の自分に公式を教えてあげたい!!
例えば、ふーじーの推奨設定では、豪ドル円の上値(システムを停止する上限)を85円としています。
そして、下値を2010年以降割れていない70円としています。
想定値幅は15円です。
計算式に当てはめると、
最大ポジション数 = 15円(想定値幅) ÷ 0.8円(ループ幅)+ 1 = 19.75本
20本以上あれば想定している値幅で推移している間は大丈夫ということになります。
損切り設定は「あり」、それとも「なし」?
さて、ループイフダンでよく議論になるのが、損切設定についてです。
ふーじーが運用開始したときには、損切設定「なし」を選ぶことが出来ませんでした。
投資本でよく損切りの重要性について書かれていますが、リピート系FX自動売買においては、広めの変動幅で設定していれば、損切りはしないほうがリターンが高まると言われています。
仮に先ほどの設定で70円を割れそうなときには、一時的に追加資金を投入して相場の回復を待つつもりです。
ちなみに豪ドル円がリーマンショック後に70円を割れていた期間は、わずか約6カ月です。
ポジションが塩漬けになっても、毎日スワップポイントが積み上げられていくので気長に回復を待ちましょう!
資金目安の計算方法
気になる必要資金は、アイネット証券ホームページにある目安資金表で確認できます。
ちょうどいい変動額が見当たらない場合は、以下の計算式で簡易的に求めることも出来ます。
下限=上限-ループ幅×(最大ポジション数-1)
ふーじーのおすすめプラン(豪ドル円の推奨設定)では、上限が85円・最大ポジション数20本・取引数量1です。
ロスカット値を70円に設定して計算式に当てはめると、
下限=85-0.8×19=69.8
目安必要資金={(85+69.8)×0.52ー70}× 20 × 0.1 = 20.992
約20万円あれば70円の下落まで大丈夫ということになります。
【注意】ループイフダンは、初期設定時に最大ポジション数まで下落した際の損失額を見込んでしまうため、実際には20万円の資金では18本までしかポジション数を選べません。
例えば65円まで耐える設定にしておきたい場合はロスカット値を65に変えて計算すればOKです。
この場合に必要な資金目安は約30万円になります。
【練習問題】
上限80円・ループ幅0.8円(80銭)・最大ポジション数12本・取引数量1のとき、ロスカット値を55円に設定すると必要資金はいくらでしょうか?
必要資金={(80+70.4)×0.52ー55}× 12 × 1/10 =27.85
28万円あれば55円までの下落に耐えられる計算になります!
ループイフダンの注意点(デメリット)
最後にループイフダンの注意点(デメリット)について触れておきます。
仕掛ける範囲を設定できないため、円安になればどこまでも追随してポジションをつくってしまうのです。
豪ドル円であれば、85円に到達したら一旦手じまいするなど、高値掴みしないようにリスク管理する必要があります。
仕掛ける範囲を設定できるマネースクエアのトラリピに比べると、リスク管理の面ではやや不満はあります。
以下の点が改善されるとさらに使い勝手がよくなるのですが・・・アイネット証券さん、ご検討お願いします!
- 円安時の対策として注文をストップする高値追随停止機能を加えてほしい
- 損切あり/なしを途中で変更できるようにしてほしい
- 最大ポジション数を途中で変更できるようにしてほしい
以上の注意点を踏まえて運用を始めれば、高いリターンが期待できます。
2019年10月現在、豪ドル/円は75円を下回っています。ループイフダンを始めるには絶好のタイミングです!
ツイッター(@otameshi_labo)でも投資関連を中心に情報発信しています。
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