トルコリラ円スワップさや取りをほったらかしで超安全に運用する方法

トルコリラ円のスワップ差益を狙った『段構えスワップさや取り』、2019年は年利約11%の成績を収めることが出来ました!

2020年1月現在、サヤが縮まったことで想定年利は7%程度まで落ちています😢低リスクで7%の利回りなら十分なんですが…

なかには「もっと利回りが低くてもいいのでとにかく安全運用がいい」「ほぼほったらかしで運用したい」というご意見もあります。

今回の記事では、1週間ほったらかしで週末だけの為替チェックでもなんとかなる安全プラン①(想定年利5%)と、ほとんどほったらかしでも大丈夫な安全プラン②(想定年利3.5%)をつくってみました。
※2019年前半は安全プラン①でも10%近い利回りでした(^^;

相場は何が起こるかわかりません。多くの利回りを求めないのであれば、より安全に運用することが出来ます!また、相場が不安定な時期に一時的に設定を見直し、リスクを小さくすることも1つの方法です。

【サヤ取り安全プラン①】1週間ほったらかしプラン:想定年利5%

まずは平日は忙しく、為替をチェックしてリバランスを気にしたくないという場合の設定です。

買い口座に20万円、売り口座に10万円のあわせて30万円で売り買い各3万通貨(3LOT)ずつ保有します。スワップ差が15円(2020年1月現在)だった場合、年利5%の利回りが見込まれます。

FXのスワップさや取りは基本的に為替変動リスクがないのですが、急激な為替変動に備えて下の表のように3段構えでリスク対策しています。

スワップさや取りのリスク対策は解説はこちら☟
段構えで防御力アップ!FXトルコリラスワポさや取りの対処法

上方向に2円・3円・4円のOCO注文、下方向に4.5円・6円・7.5円のOCO注文を設定します。過去最安値の15.4円を超える下落をケア出来ています。

値幅 OCO値 注文数 余裕資金
段構え3 4円 23円 1LOT 1万円
段構え2 3円 22円 1LOT 1.24万円
段構え1 2円 21円 1LOT 2.48万円
中央値 19円
段構え1 4.5円 14.5円 1LOT 4.98万円
段構え2 6円 13円 1LOT 2.74万円
段構え3 7.5円 11.5円 1LOT 2万円
MEMO
・余裕資金はOCO注文約定後の逆指値側の口座残高。
・中央値は、最初は保有しているポジションの平均取得単価、リバランス後はリバランスした際の為替
リバランスは買い口座20万円/売り口座10万円になるように資金移動し、OCO注文を中央値にあわせて変更

安全プラン①のリスク対策ポイント

段構えサヤ取りではとにかく下方向をケアしています。そして、下落時のスプレッドの広がりによって一度に逆指値3LOTのみが決済されにくいように対策しています。

2015年以降、1日で上方向に2円以上動いたことはありません。3円以上となるとリーマンショック時まで遡ります。一方、下方向に1日で4.5円以上動いたのは2010年以降1回だけです。

そして週単位で見てみると、1週間に2円以上上昇したのは2010年以降9回、同様に4.5円以上下落したのはわずか2回だけです。

MEMO
仮にOCO注文の為替レートに達しても、指値と逆指値が同時に約定すれば、ほぼ損失はありません。ただし、再設定する際にコスト(スプレッド分)が発生するので、なるべくOCO注文にかからないほうが望ましいです

直近では、2018年8月のトルコリラショックの際に、1週間で6.23円の下落幅を記録、その翌週に3.43円の上昇幅を記録しています。

さらに遡ると、2014年1月に3.91円の上昇幅(43.84円⇒47.75円)を記録していますが、このときも前の週に3円を超える下落幅を記録しています。

基本的に大きな下落のあとにしか、大きな上昇は来ないと考えていいと思います。

もう1回の下落は、2010年1月に8.44円の下落幅(63.12円⇒54.68円)ですが、為替が60円を超えていてあまり参考にしないほうがいいかもしれません。

MEMO
2018年8月のトルコリラショックの際にはスプレッドが100pipsを記録した証券会社もあったそうです。そのため段構えの値幅も下方向に対しては1.5円(150pips)の余裕をみています

【サヤ取り安全プラン②】1カ月ほったらかしプラン:想定年利7%

次に、もっともっと安全なプランがいい人のために、こんな超超安全プランを用意してみました。

買い口座に28万円、売り口座に17万円のあわせて45万円で売り買い各3万通貨(3LOT)ずつ保有します。スワップ差が15円(2020年1月現在)だった場合、年利3.5%程度の利回りが見込まれます。

下の表のように、3段構えで上方向に4円・5円・6円のOCO注文、下方向に7円・9円・11円のOCO注文を設定します。

値幅 OCO値 注文数 余裕資金
段構え3 6円 24円 1LOT 2万円
段構え2 5円 23円 1LOT 2.18万円
段構え1 4円 22円 1LOT 3.36万円
中央値 18円
段構え1 7円 11円 1LOT 5.36万円
段構え2 9円 9円 1LOT 2.18万円
段構え3 11円 7円 1LOT 1万円

安全プラン②のリスク対策ポイント

安全プラン①よりもさらに上昇幅・下落幅・スプレッドの広がりにリスク対策を施しています。もちろん、下方向のケアを最重要視しています。

2010年以降、1日で上方向に4円、または下方向に7円も変動したことはありません。週単位で見ても2010年1月に8.44円下落した1回だけです。週単位でリバランスしていれば、ほぼ問題なくOCO注文にかからずに長期運用できるということです。

ちなみに月単位で見ても、上昇幅が4円を超えた月は、2010年3月の4.18円(57.45円⇒61.63円)の1回だけ下落幅が7円を超えた月は、2018年8月(22.68円⇒15.4円)と2010年(63.12円⇒54.68円)の2回だけです。

近年は月単位で見てもこれほどの変動は発生しておらず、1カ月ほったらかしでもほぼ大丈夫ということです。

ちなみに安全プラン①②ともに1カ月分のマイナススワップによる口座資金の減少も考慮しています。

注意
今後リーマンショックやトルコリラショックを超えるショック相場が訪れ、想定以上に相場が動く場合や想定外の事態が起こることもあります。想定通りにOCO注文が約定すれば、大きな損失を招くことがないように、さまざまなリスクを考慮しているつもりですが、思わぬ損失を招く場合もございます。投資はくれぐれも自己責任でお願いします

トルコリラ円の変動幅に関する詳細データはこちら☟
トルコリラ円の変動幅は?値動きを分析して運用プランを立てよう!

トルコリラ円スワップさや取り利回り早見表

さや取りは、買い口座と売り口座のスワップポイントに差が生じないと利益が発生しません。各証券会社の定めるスワップポイントに利回りが左右されます。

スワップ差によってどの程度の利回りが期待できるのか、表にまとめてみました。

さやが20円以上に広がってくれるとありがたいですね!(^^)!

スワップ差 プラン① プラン②
10 3.28% 2.20%
15 5.11% 3.40%
20 6.93% 4.62%
25 8.76% 5.84%
30 10.58% 7.05%

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ふーじー

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