【FX】下落率No1は〇〇ショック!過去の大暴落と為替レート推移を検証

FXに対して怖いイメージを持っている人が多いようです。
株をやっている友人にFXを薦めても、「FXは危ない」と言っています。

でも1日に10%や20%も上昇もしくは下落することがよくある個別株に対して、FXの値動きは小さなものです。実際にFXでは5%を超える暴落が起きると大騒ぎに、10%を超える大暴落ではパニック相場になります。

それでは、FXでは過去にどの程度の大暴落(セリクラ)がどのくらいの頻度で発生しているのでしょうか?

セリクラと呼ばれる大暴落に直面した時、ロスカットに巻き込まれず冷静に取引することが重要です。

今回の記事では、過去の暴落時における通貨ペア別の下落率やその後の為替レートの推移などをまとめています。

過去のデータを参考にリスク対策や戦略をたてておけば、そう簡単にロスカットになることはありません!なかには「大暴落はチャンス!」と、セリクラを待ち望んでいる投資家さんもいるほどです。

セリクラとは?

セリクラとは、セリング・クライマックス(Selling Climax)の略です。
2018年8月のトルコショックはまだ記憶に新しいですが、月初に22円台だったトルコリラ円の為替レートは一時15円台まで暴落しました。

(引用元=セントラル短資FX)

当時を思い出してみると今でもゾッとします😱

さて、大暴落はポジションを保有していたら嫌なものですが、実はチャンスでもあります。
セリクラ発生時を安値にその後上昇に転じることが多いようです。

株式相場の下落局面において、経済や政治などの予期せぬ悪材料などをきっかけに、投資家が弱気になり大量の売り注文を出すことで発生する大暴落のこと。一斉に売り込まれた後は需給が好転し、その後は上昇に転じることも多い。(野村証券HPより引用)

暴落後の為替レートの推移は後述するとして、どのくらいの暴落をセリクラと呼ぶのでしょうか?

「〇%下落したらセリクラ」という明確な基準はなさそうです。
ふーじーもこれまで意識したことがありません。

そこでツイッターでフォロワーの皆さんに協力してもらい、セリクラのイメージをアンケートしました。

アンケート結果

アンケートの結果、「10%以上」が最も多くて36%、つづいて「雰囲気」が30%でした。

それでは実際に過去の暴落局面において下落率はどの程度だったのでしょうか?

トルコリラは別格!通貨ペア別の暴落発生数

調査は、変動率の大きいトルコリラ円・メキシコペソ円・南アランド円の新興国通貨と、先進国通貨の中では比較的値動きの大きい豪ドル円、そして主要通貨ペアである米ドル円の5つの通貨ペアで行いました。

まずは2016年から2019年8月30日までの集計結果です。
2018年8月にトルコショックが発生したこともあり、トルコリラ円が圧倒的に暴落数が多いです。
15%以上の下落が発生しているのもトルコリラ円だけでした。

リラペソランド豪ドル米ドル
5%以上152431
10%以上52210
15%以上10000
20%以上10000

※前日終値から当日安値までの下落率

2018年8月のトルコショック時には、2営業日つづけて10%を超える下落率を記録しています。
8月10日の下落率は20%を超えていて過去最高です。

下落率
2018/8/10 前日終値19.95⇒当日安値15.62 下落率21.70%
◆2018/8/13 前日終値17.23⇒当日安値15.40 下落率10.62%

つづいて2008年から2019年8月30日までの集計結果です。

リラペソランド豪ドル米ドル
5%以上361526233
10%以上75640
15%以上10110
20%以上10000

※前日終値から当日安値までの下落率

2008年と言えば、リーマンショックが発生した年ですが、その期間を含めても米ドル円は10%以上の下落が一度もないという安定ぶりです。
メキシコペソ円は豪ドル円よりも安定しているようで意外でした。

暴落局面の通貨ペア別下落率

それでは過去の暴落局面において実際にどのくらいの下落率だったのか見てみましょう!

リラペソランド豪ドル米ドル
2019/8/2612.57%2.34%2.51%1.74%0.93%
2019/3/227.13%2.49%2.70%1.21%0.96%
2019/1/310.98%4.71%5.72%7.25%3.95%
2018/8/1021.70%2.19%3.82%1.56%0.48%
2018/8/1310.62%2.99%10.03%1.09%0.62%
2016/11/97.88%13.42%7.66%5.94%3.77%
2016/6/2410.39%10.77%13.93%10.35%6.84%
2010/5/610.43%9.91%10.66%9.32%6.19%
2008/10/2410.46%10.47%12.78%15.49%6.59%

2018年8月 トルコショック

2018年8月のトルコショックでは、南アランドも影響を受けてはいますが、その他の通貨ペアは大きな影響を受けていないのです!
トルコリラ円に一極集中していた場合よりもリラ・ペソ・ランドの高金利3通貨に分散していた場合のほうがロスカットになる可能性が小さかったことがわかります。

トルコリラ円の下落率は20%を超えていて2008年以降では最大値です。
ちなみにトルコリラ円の下落率が15%を超えたのは2008年以降この1回のみです。

他の通貨ペアで15%以上の下落率を記録したのは、リーマンショック後の南アランド円17.23%(2008年10月15日)豪ドル円15.49%(2008年10月24日)のみです。

2016年6月 英国EU離脱ショック

2016年6月の英国EU離脱ショックでは、米ドル円の下落率が2008年以降で最大となっています。
そして他の通貨ペアすべてが10%を超える下落率となっています。

このほか2008年以降のデータでは、米ドル円が5%を超える下落率を記録したのは2010年5月の暴落、2008年10月のリーマンショック後の暴落です。
米ドル円が大きく下落したときには、他の通貨ペアも軒並み10%近い下落率を記録しています。

2016年11月 トランプ大統領当選

2016年11月に当初の予想に反してトランプ大統領の当選が決まったときには、メキシコペソ円が大きく下落しました。
2008年以降ではメキシコペソ円はこのときが最大の下落率でその後は5%を超える暴落はなく安定しています。

暴落発生後の為替レート推移

記事冒頭でも書きましたが、実はセリクラ発生時はチャンスです。
その大暴落でつけた安値が底値になることが多く、暴落前の為替レートまで一旦戻る傾向があります。

例えば、2019年、トルコリラ円は5%を超える暴落が3度ありましたが、3度ともすぐに値を戻しています。

発生日暴落前安値為替レート推移
2019/8/2618.2515.96当日終値18.17。ほぼ回復
2019/3/2220.2118.773/26に20.59 2営業日で回復
2019/1/320.1317.92翌日に20.38まで上昇

その他の通貨においても2016年以降、5%を超える暴落時には必ず早期に暴落前の為替レートに回復しています。

以下はトルコリラ・メキシコペソ・南アランドで大暴落が発生したときの為替チャートです。

トルコショック後のTRY/JPY

8月13日につけた15.4円を底値に3営業日後には19円台まで回復、10月17日に20円台に回復しました。
完全復活までさすがに2カ月あまりかかっていますが、しっかり暴落前まで戻しています。

このとき勇気を持って買い挑んだ人は、お宝ポジションをゲットしたことになります。

【失敗談】ふーじーはトルコリラ円を40円台から徐々に買い下がってきていたのですが、このときの急激な暴落にびっくりして証拠金を増やすために少し回復したところで一部損切りしてしまいました。

あとからこのチャートを見れば、買いのチャンスだったことがわかります😭

トルコショック時のトルコリラ/円

トランプ氏まさかの当選後のMXN/JPY

2016年11月、米大統領選挙でトランプ氏が当選確実になるとまさかの事態にリスクオフに!
株価は下がり、為替は円高になりました。

なかでもトランプ氏が「国境に壁をつくる」と言っていたメキシコにとってはネガティブサプライズ!!
メキシコペソ安となりました。

このときも大暴落を底値に1カ月余りで暴落前の為替レートに回復しました。

【失敗談】ふーじーはこのとき株価がまだまだ下がると予想して空売りしましたが、その後株価は回復して損失を招きました💦

トランプ大統領当選後のメキシコペソ/円

EU離脱ショック後のZAR/JPY

2016年6月の英国EU離脱ショックでは米ドル円も大きく下落しましたが、なかでも南アランド円の暴落が大きかったです。

南アランド円は6.3円を底値にあっという間に回復。2週間余りで暴落前の為替レートに戻しました。

EU離脱ショック後の南アランド/円

大暴落への対策

  • 大暴落はチャンス!狼狽しない!!
  • 買い挑むための余力を残しておく
  • 10%を超える大暴落は年1回程度
  • 15%を超える大暴落は非常に稀