日本人投資家に根強い人気のある豪ドル。円高局面においていつが買い時なのか?
過去のデータを見ると75円まで下落したときにはだいたい1年以内に85円に回復しています。
実は、過去10年間のデータ分析においてはスワップ目的で運用するよりも、75円を割れたときに買って85円で売るというほぼほったらかしの単純な売買をするだけで利回りが向上しています。
ふーじー
今回の運用プランは、「頭と尻尾はくれてやれ」ではないですが、相場の値動きを予想しない機械的なトレードです。なので初心者の方でも簡単にマネすることができます。
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目次
豪ドル円の買い時はいつか?
2008年以降、豪ドル円が75円を割れたら買って85円まで上昇したら売るというトレードを実践していたら、約10年間で5回のトレードが成立しています。
長期チャートをみると2008年こそ購入後に過去最安値まで下落していますが、それ以降は72円程度で踏みとどまっています。
今後72円を割れる可能性が低いのかといえば、そんなことはありません。72円を割れてさらに70円を下回るようなケースも想定されます。では、何円になったら買い時なのか?今後の見通しはわかりません。
【追記】2020年3月、コロナショックにより60円前後まで下落しました。その後1カ月余りで70円回復、さらに1カ月後には75円まで回復しました。
なのであれこれ考えず機械的にトレードしています。トラリピなどに代表されるリピート系自動売買の利益幅が超広い手動バージョンといったところでしょうか。
現状では過去最安値の55円を割れる可能性は低いと考えています。ふーじーは55円まで耐えうる資金を準備して運用しています。
購入単価別の必要資金
まず75円で1LOT(1万通貨)購入する場合の必要目安資金は23万円です。55円まで耐えるための余裕資金20万円と、75円で買った場合の証拠金3万円です。
72円まで下落するのを待って購入するならば、必要資金は19.88万円(余裕資金17万+証拠金2.88万)です。
以下の計算式で簡単に算出できますよ!
必要資金 = 購入単価 × 1.04 - 55円
ちなみにこの計算はレバレッジが25倍のFX口座用です。ふーじーが保有しているFX口座はほとんどレバレッジ25倍です。どのFX口座がレバレッジ25倍に対応しているのか調べるのが面倒という方は、後述するおすすめ口座を参考にしてください。
購入単価別の必要資金は以下の通りです。
購入単価 | 75 | 74 | 73 | 72 | 71 | 70 | 69 | 68 | 67 | 66 | 65 | 64 | 63 | 62 | 61 |
必要資金 | 23 | 21.96 | 20.92 | 19.88 | 18.84 | 17.8 | 16.76 | 15.72 | 14.68 | 13.64 | 12.6 | 11.56 | 10.52 | 9.48 | 8.44 |
55円だと不安なので50円まで耐えられるようにしたいという場合は、上記の必要資金に5万円足してください。例えば、購入単価75円の場合は28万円(23+5)になります。
計算式を使う場合は、55円を50円に変えれば、必要な資金が算出されます。
ほったらかしおすすめ運用プラン
豪ドル円は、2010年以降ほぼ70円以上で推移しています。長期の値動きを見て70円から90円のレンジ相場だと捉えるならば、75円を下回ったら「買い」です。
前述したように「75円で買い・85円で売る」というトレードで、2008年以降5回トレードが成立しています。スワップ益を除いて考えても利益50万円!約10年間で資金が3倍になっています。
利回りは単利計算で1年あたり20%超です。スワップ益を入れればもう少し高い利回りになります。
為替レートが85円を超えてノーポジションになっている期間は「休むも相場」。焦らずにチャンスを待つか、チャンスが来るまでその他の運用プランで資金を有効活用しましょう。
豪ドル円はスワップポイントが100円を超えていた時期がありましたが、2020年3月末現在、政策金利が下がってしまっています。かつてのように保有しているだけでスワップポイントがどんどん貯まるような高金利通貨ではありません。
円高時にポジションを保有して円安時には一旦決済。次の円高局面が来るまで我慢する戦略が望ましいと考えています。
1000通貨単位ならもっと低資金で運用可能
いきなり1LOT(1万通貨)を購入するのは不安という場合には、0.1LOT(1000通貨)から開始すれば気持ち的にはだいぶ楽になります。先ほどの75円で買うプランも0.1LOTなら2.3万円で運用可能です。
後述するオススメ口座は1000通貨単位から購入できるのでご参考に!
1000通貨単位で分散積立購入
1000通貨単位なら購入する価格を分散することもできます。
例えば、75円で1000通貨購入後、74円で1000通貨、73円で1000通貨、72円で1000通貨、71円で1000通貨と買い下がっていけば、購入単価を下げることが出来ます。
もちろん、72.5円程度で下げ止まって71円まで下落せずに上昇してしまうというケースも考えられますが、その場合も3000通貨分は利益につながります。
もっと買っておけばという気持ちになるでしょうが、損をせず利益につながったならトレードは成功です。相場から退場してしまうのが一番よくありません。
仮に塩漬けになっても
前述したように過去のチャートでは、75円を割れたあとは約1年以内に85円に復帰しています。さて今回は?
チャート上は2019年1月に75円を割れているので、過去の法則から行くと2019年中に85円に復帰するはず、いや、してほしいところです!
【追記】2019年の最高値は80.65円で、1年以上経過しましたが未だに85円に達していません( ノД`)シクシク…まだ購入していない人、追加購入したい人はチャンスかも!
仮に塩漬けになってもスワップポイントが1日1円程度はもらえるので、日本の銀行に預けておくよりはよい利回りになります。
※最新のスワップポイントはこちら(LIGHT FXスワップカレンダー)
一時的に含み損が発生していても根気強く待つ!というか購入していたのを忘れてほったらかしで待ちましょう。ただし、85円に到達した際に見落とさないように、売り指値注文は入れておくとよいかも!
ちなみに資金23万円・為替レート75円で1LOT購入した場合、3年間塩漬けになったとしても3年後に85円に達すれば3年間の利回りは約45%、1年あたりの利回りは単利計算で約15%(複利計算では約13%)と十分な成績です。
3年後までに85円に復帰する確証はありませんが、日本とオーストラリアの経済情勢を考えれば今後も一方的に円高が進行するとは考えにくいです。
ふーじーの見通しでは不安な方、ロイターで見つけたコラムもご参考に☟
今後の豪ドル/円の下落に歯止めが掛らなくなり、値崩れし続けるとは思いにくい。あくまで私見だが、今年1月3日の早朝に起きたフラッシュクラッシュ(瞬間暴落)の際に記録した70円64銭が今年の大底だった可能性が高いと考えている
引用元:コラム:豪ドル/円は「買い下がり」の好機か=植野大作氏
標準偏差で見る豪ドル円買い時の理由
過去の為替データを分析する際によく利用するのが、標準偏差です。
長期でレンジ相場を形成している通貨ペアには有効であると考えています。
豪ドル円の過去10年間、過去3年間、直近1年間(2019年)の標準偏差は以下の通りです。
2010-19 | 2017-19 | 2019年 | |
3σ | 105.60 | 95.75 | 83.14 |
2σ | 98.78 | 90.97 | 80.69 |
1σ | 91.96 | 86.19 | 78.24 |
平均 | 85.13 | 81.41 | 75.79 |
-1σ | 78.31 | 76.64 | 73.35 |
-2σ | 71.48 | 71.86 | 70.90 |
-3σ | 64.66 | 67.08 | 68.45 |
過去10年で見ると85円はちょうど平均値です。長い目でみれば85円まで回復する可能性は十分ありそうです。
そして過去3年間で見ると76円から86円が±1σの範囲、すなわち約68%がこの範囲で収まるとされており、まさに75円買い・85円売りにぴったりです。
円高がすすんだ直近1年間2019年ですら、75円は平均値よりやや下のレートです。
なるべく購入単価を下げたい場合は、前述したようにLOT数を減らして買い下がるか、もしくはコロナショックのようなショック相場を待って購入するのもオススメです。
超ロングリピート売買で利益を出す運用プラン
”石の上にも3年”とは言いますが、そんなに悠長に待てないという人にはこちらのプランもオススメです。
1000通貨ずつ買い下げる積立運用プランにリピート売買の要素を組み合わせた運用プランです。
下の表のように75円から1円ずつ買い下がり、買値から10円上昇したら売ります。1000通貨ずつの購入であれば過去最安値の55円近辺まで下落した際に2万通貨保有することになります。
新規 | 決済 | |
1 | 75 | 85 |
2 | 74 | 84 |
3 | 73 | 83 |
4 | 72 | 82 |
5 | 71 | 81 |
6 | 70 | 80 |
7 | 69 | 79 |
8 | 68 | 78 |
9 | 67 | 77 |
10 | 66 | 76 |
11 | 65 | 75 |
12 | 64 | 74 |
13 | 63 | 73 |
14 | 62 | 72 |
15 | 61 | 71 |
16 | 60 | 70 |
17 | 59 | 69 |
18 | 58 | 68 |
19 | 57 | 67 |
20 | 56 | 66 |
超ロングリピート売買のメリット
この運用プランのメリットは
- 購入単価を下げることができる
- 85円まで上昇しなくても利確できる可能性がある
20本すべて保有したときの平均購入単価は65.5円です。75円で一括購入するプランと同じく1万通貨あたり23万円で運用するならば、ロスカットレートは約45円と10円もロスカットレートが下がります。
この運用プランならば、2020年3月のコロナショック相場では16番目の60円までポジションを保有。約2カ月後には60円から66円までのポジションが決済され、7万円の利益を得ることが出来ました(^^♪
超ロングリピート売買のデメリット
一方、デメリットはショック相場が来なければ保有するポジション数が少ないままになるかもしれないことです。
かつてのように72円を割れずに1年以内に85円に戻るような相場では、保有ポジションはわずか3本。1000通貨単位であれば、3000通貨しか保有できず、85円まで上昇した際もわずか3万円の利益におわります。
ふーじーは現在、両方のプランを併用しています。
豪ドル円のおすすめ口座
最後に豪ドル円を運用する際のおすすめ口座の紹介です。
ふーじーが実際に使っているFX口座です。どの口座を使ったらいいかお悩みの場合はご参考に
LIGHT FX
豪ドル円に限らず、スワップポイントが高い数値で安定しています。
LIGHT FXならば貯まったスワップポイントは決済するまで税金の対象にならないので税制面でも有利になります。そしてポジションを決済せずにスワップポイントを受け取ることも可能です。
スプレッドも業界トップクラスの狭さです。1000通貨単位で取引可能です。
ヒロセ通商 LION FX
かつてスワップポイント50円固定のキャンペーンをやっていた時期もあり、豪ドルと言えばヒロセ通商というイメージでした。
今も豪ドル円のスワップポイントは業界トップクラス!もちろん1000通貨単位の取引も可能です。
ユニークなキャンペーンをやっていてFX投資家に人気です。
ふーじー
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